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「ChatGPTさえあれば、無料でプログラミング学習できるじゃん」
こう思っているプログラミング初心者のあなたに向けて、この記事を書きました。
確かに、ChatGPTの登場により、プログラミング学習のアプローチは確かに進化し、より多くの人々が手軽に学べる環境が整いつつあります。
しかし、ChatGPTの強力なパワーを知っていくうちに一つの疑問がわいてきました。
それは、
「果たして初心者がChatGPTだけでプログラミングを学び始めることは、本当に効率的な学習法なのだろうか?」
ということです。
今回は、このことについて詳しく解説します。
この記事を読むことで、あなたは以下のメリットを得られます。
- プログラミング学習におけるChatGPTの役割と利点を理解する
- ChatGPTを上手に活用するための基礎知識とは何かを知る
- ChatGPTを上手に活用するための基礎知識の重要性を学ぶ
ChatGPTはAI技術による大変優れた学習支援ツールで、特にプログラミングの中級者以上の人々にとっては大きな助けとなります。
しかし、それはあくまで「支援ツール」であって、あなたの先生にはなりえません。
なぜそのようなことが言えるのか、詳しく説明していきますね。
プログラミング初心者がChatGPTでプログラミング学習を始めるとどうなるのか?
プログラミングの初心者がChatGPTで学習を始めるとこんなことが起きます。
ここでは、3つの具体例を通じて説明します。
例1:エラーメッセージが出たとき
あなたがPythonで初めてプログラムを書き、"IndentationError: expected an indented block"というエラーメッセージが出たとしましょう。
これは、Pythonのインデント(行頭の空白)に関連したエラーです。
ChatGPTに質問を投げると、それはPythonの構文ルール、特にインデントに関するルールに違反していることを示している、と教えてくれます。
しかし、あなたがPythonの基本的な構文やインデントの重要性を理解していないと、このアドバイスを理解し適用するのが難しいでしょう。
例2:アルゴリズムを理解しようとするとき
あなたがアルゴリズムを理解しようとして、例えばバブルソート(リスト(例えば、番号の列)内の要素を順番に並べるためのシンプルなアルゴリズム(手順))についてChatGPTに質問したとします。
ChatGPTはバブルソートの説明や実装例を提供しますが、ループや条件分岐などの基本的なプログラミングの概念を理解していなければ、そのアルゴリズムの動作を理解するのが難しいでしょう。
例3:デバッグをするとき
コードが予想通りに動かない場合、ChatGPTはデバッグ(プログラムが正しく動作するように問題を特定し、それを修正する作業のこと)のアドバイスを提供します。
例えば、"null pointer exception"のエラーが出た時、それはオブジェクトがまだ初期化されていないことを示している、と教えてくれます。
しかし、オブジェクト指向の概念やnull pointerが何を意味するかを理解していなければ、このアドバイスを活用するのは難しいでしょう。
これらの例からわかるように、プログラミングの初心者がChatGPTで学習を始める前には、基本的なプログラミングの知識と理解が必要です。
また、ChatGPTはAIベースのツールであり、人間のようにあなたの学習状況を完全に理解するわけではありません。
したがって、あなたがどの程度の知識を持っているか、どの部分が理解できていないのかを判断する能力は、あくまであなた自身に依存します。
これは、初心者が自己学習する際にしばしば陥る「自分が何を知らないのかさえ分からない」という問題をChatGPTが解決するわけではない、ということを意味します。
基本的なプログラミングの知識と理解ってどうやって行えばいいの?
プログラミングの初心者がChatGPTで学習を始めると、かえって効率が悪いことがご理解いただけたと思います。
では、「基本的なプログラミングの知識と理解」ってどうやって行えばいいのでしょうか??
その答えは「書籍やプログラミングスクールなどが提供する体系的なカリキュラムに沿って学ぶこと」です。
なぜそう言えるのか、その理由をご説明しますね。
- 体系的な学習:
プログラミング学習には多くの要素が含まれます。
それらをランダムに学んでいくのではなく、体系的に学ぶことで、全体像を把握しやすくなります。
書籍やプログラミングスクールのカリキュラムは、通常この体系性を提供します。 - 基本的な概念の理解:
プログラミングには、理解すべき基本的な概念が数多く存在します。
変数、関数、ループなどの基礎的な概念を理解することが、より高度なスキルを身につけるための前提となります。 - 具体的な問題解決のスキル:
プログラミング学習の一部として、具体的な問題を解決するためのスキルを身につけることが必要です。
このスキルを習得するためには、具体的な問題に取り組みながら学ぶことが重要で、それを可能にするのが書籍やプログラミングスクールです。 - 質問とフィードバック:
学習中に疑問点が生じたとき、それに対するフィードバックを得ることができる環境は非常に価値があります。
プログラミングスクールなどでは、教員や同じクラスの生徒から直接的なフィードバックを得ることが可能です。
以上のように、プログラミングの初心者にとって、書籍やプログラミングスクールでの学習は大きな価値を提供します。
基礎をしっかりと身につけることで、その後のChatGPTを活用した学習がより効果的となるのです。
基本的なプログラミングの知識と理解を行うためのおすすめの教材
ここまで、書籍やプログラミングスクールでの学習の重要性をお伝えしました。
ここでは、おすすめの書籍やプログラミングスクールをご紹介します。
プログラミング言語については、Pythonを例にとります。
Pythonは他のプログラミング言語と比較して英語に近い構文で非常に読みやすいです。
また、ウェブ開発からデータサイエンス、機械学習まで、非常に広範なアプリケーションで使用されており、さまざまな分野でのスキルを身につけることができますので、汎用性があります。
プログラミング初心者におすすめの言語です。
書籍
ここでは、Pythonを学ぶおすすめの書籍を3つ紹介します。
- 「Python 1年生 体験してわかる! 会話でまなべる! プログラミングのしくみ」:
体験を通じてプログラミングを理解することを目指した書籍です。
初心者がスムーズに入門できます。 - 「プログラミング超初心者が初心者になるためのPython入門(1)」:
全くの初心者がPythonを学ぶための入門書です。
Pythonの基本的な使い方から応用までをカバーしています。 - 「Pythonスタートブック」:
Pythonの基礎知識と応用技術の両方をカバーした書籍です。
初心者から中級者まで、広い範囲の読者に対応しています。
プログラミングスクール
教師の指導のもと、システマティックに学びたい方や、スキルの証明が欲しい方には、オンラインコースの受講が適しています。
以下に、Pythonをオンラインコースで学ぶ際のおすすめのプログラミングスクールを3つ紹介します。
- キカガク:
AIやデータサイエンスを中心にしたPythonのオンラインコースを提供しています。
理論と実践のバランスが取れた教育カリキュラムが魅力です。 - アイデミー
:
Pythonを使ったデータ分析やAI、機械学習に特化したオンラインコースを提供しています。
初心者から上級者まで幅広く対応しています。 - TechAcademy
:
Pythonの基礎からウェブ開発、データサイエンスまで、さまざまな分野のPythonコースを提供しています。
また、1対1のメンターサポートがあるので、疑問点をすぐに解消できます。
これらの書籍やプログラミングスクールを活用し、Pythonの学習を始めてみてください。
あなたのキャリアアップにつながるスキルを身につけることができるはずです。