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AI時代で必要なスキルはなに?
こう聞かれたら、間違いなく私は「独学力です」と答えます。
AI時代に到来し、我々が取るべき道は無数に広がっています。
この先の未知なる道を探るのに一番大切な力、それは教師や指導者のいない環境でも自分自身で新しい知識やスキルを学び取る力、つまり独学力です。
特にAI技術の進歩が我々の生活に大きな変革をもたらし、新たな機会とともに新たな課題を生み出しています。
そこで今回の記事では、その一つの課題、AI時代に求められる独学力について掘り下げていきます。
この記事を読むメリット
この記事は、自己啓発や自己成長に興味があり、AIの影響を理解しようとしている方々、または自分のスキルセットを強化し、今後のキャリアパスを探求している方々に向けて書きました(もちろん私もその一人です!)。
本記事を通じて、AI時代の挑戦にどのように対処し、自身の独学力を強化していくべきかのヒントを得ることができます。
それにより、新たな技術の浪潮の中でも自己実現を追求し、生涯にわたる学習を続ける力を身につけることが可能となるでしょう。
AI時代おいて、独学力はますます重要になる
AI、人工知能は、人間の知能を模倣したコンピューターシステムのことを指します。
特に近年は生成型AIが急速に発展しており、OpenAIの「ChatGPT」のようなAIは自動的に人間と同様のテキストを生成することが可能となっています。
これらのAIは、質問に対する答えを生成したり、アイデアを提供したり、あるいはテキストを翻訳したりする能力を持っています。
このようなAIの進歩により、知識を得る敷居は大幅に下がりました。
我々はスマートフォンやパソコンから、数クリックするだけで、あらゆる情報に瞬時にアクセスできるようになりました。
この情報爆発の中で、最も重要となるのが独学力です。
なぜなら、情報の海から必要な情報を選び出し、それを理解し、適切に利用するためには、自分自身で学び取る力が必要だからです。
独学力とはなに?
具体的には、独学力には以下のような要素があります。
まずは情報の選別能力です。
ネット上には多くの情報が溢れていますが、そのすべてが正確で有益なものではありません。
そのため、情報の信憑性を判断し、自分が必要とする情報を見つけ出す能力が求められます。
次に、新たな知識や技術を自身で学び取る能力があります。
AIの進化は既存の業務だけでなく、新たな職業を生み出す可能性があります。
このような変化に対応するためには、新たな知識や技術を迅速に習得する能力が求められます。
最後に、自己主導型の学習姿勢が重要となります。
これは自己の成長と進化に対する絶え間ない探求心を指し、新たな情報を求め、それを活用する意欲と能力を含みます。
以上のように、AIの進歩は情報を得る機会を増やす一方で、独学力を必要とする新たな状況をもたらしています。
独学力が重要となる背景
独学力が重要となる背景として、以下の4つがあります。
- AIのアクセシビリティ:
AI技術、特に生成系AIは、ますます手頃な価格で利用でき、一般の人々も手軽に利用できるようになっています。
例えば、ChatGPTのようなAIは、誰でもウェブ上で利用することが可能です。 - 教育と学習の民主化:
AIが進歩することで、従来は高価な教育資源や専門的な教育機関に限定されていた知識も、一般の人々がアクセスできるようになりました。
JMOOC(Japan Massive Open Online Courses)のようなオンラインプラットフォームがそのよい例です。 - 生涯学習の必要性:
AIとその他のテクノロジーの急速な進化により、一度の教育で一生働くという考え方は時代遅れとなりつつあります。
生涯学習、つまり終身にわたる学習が重要となり、新たなスキルを自身で学び続ける能力が求められます。 - 経済的影響:
独学力が高い人々は、新たな職業やチャンスに対応でき、より良い収入を得る可能性があります。
一方、独学力が不足している人々は、経済的に取り残される可能性があります。
以上のように、AIの発展は新たな機会を提供しますが、それを活用するための独学力とデジタルリテラシーが不足していると、格差が広がる可能性があります。
独学力をどのように向上させるか
ここでは、独学力を強化するためのいくつかの具体的な戦略とテクニックをご紹介します。
1. 自分に合った学習スタイルを見つける
独学を進める上で重要なことは、自分に合った学習スタイルを見つけることです。
もしかしたら、ビジュアル(視覚的)な学習(例えばYouTubeやオンラインコース)が一番効果的かもしれませんし、
は、聴覚的、言語的な学習(例えば、書籍・セミナー)が最も効果的かもしれません。
自分がどのタイプの学習者であるかを理解することで、学習の効率を向上させることができます。
2. 学習スケジュールを作る
学習する時間を確保し、その時間を守ることも重要です。
一貫性は独学力を向上させるためのキーとなります。
一日に少なくとも30分間、集中して学習する時間を設けることから始めてみてください。
ちなみに、学習スケジュールを作るにあたっては、ChatGPTのような生成系AIの力を借りることができます。
例として「3か月でPythonの基礎をマスターする」ための学習スケジュールをChatGPTに作ってもらいました。
Pythonの基礎を3ヶ月でマスターするための学習計画を以下に提案します。
この計画は週に約10時間(1日あたり約1.5時間)の学習時間を想定しています。週1-4: Pythonの基本概念
- Pythonの基本的な概念を学習します。変数、データ型(数値、文字列、リスト、辞書など)、制御構造(if文、forループ、whileループなど)、関数について理解を深めます。
- 学習リソース: オンライン教材、書籍、またはPythonの公式ドキュメンテーション
- 実践活動: 毎日少なくとも1つの練習問題を解く。初めてのプログラムとして、シンプルな計算機を作成する。
週5-8: Pythonの中級概念
- より複雑な概念を学習します。オブジェクト指向プログラミング、例外処理、ファイル操作、モジュールとパッケージについて理解を深めます。
- 学習リソース: オンライン教材、書籍、またはPythonの公式ドキュメンテーション
- 実践活動: 毎日少なくとも1つの練習問題を解く。中級プログラムとして、簡単なテキストエディタを作成する。
週9-12: 実践的なプロジェクト
- 学んだ知識を活用して、実践的なプロジェクトに取り組みます。例えば、ウェブスクレイピング、データ分析、ウェブアプリケーション開発などのプロジェクトを選択できます。
- 学習リソース: 特定のプロジェクトに関連するオンラインチュートリアル、書籍、ドキュメンテーション
- 実践活動: プロジェクトを完了し、その過程と結果をレビューします。これは、今後の学習のための反省点を見つける良い機会です。
全体を通じて、コードを書くこと、エラーをデバッグすること、そして解決策を見つけるために必要なリソースを検索することを繰り返し行うことが重要です。
ChatGPTより(プロンプト:「3か月でPythonの基礎をマスターしたいです。学習計画を作成してください。」)
3. 自己評価を行う
定期的に自己評価を行うことで、自分の理解度を確認し、必要な修正を行うことができます。
自分で問題を作り、それに答えることで自己評価を行うことができます。
また、問題についてはChatGPTなどの生成系AIに作ってもらうことができます。
4. アウトプットを増やす
理解したことを他人に説明したり、ツイートしたりブログ記事を書いたりすることで、知識をより深く理解することができます。
なお、独学力の参考となる書籍として、以下があります。
・独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法 読書猿 (著)
・知的戦闘力を高める 独学の技法 山口周 (著)
・「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ 野口 悠紀雄 (著)
まとめ
今までの記事を通じて明らかになったように、AI時代は私たちに新たな挑戦と可能性を提供しています。
しかし、その恩恵を最大限に引き出すためには、新しい技術を理解し、それを活用する能力が必要です。
そして、その能力を磨く最も重要な力が独学力であると言えます。
独学力を磨き続け、AI時代の変化に対応するための具体的な戦略を学び、実践しましょう。
AI時代を生き抜くための道しるべとなる独学力を身につけ、自身の可能性を広げていきましょう。